衝撃

「あ…あぁ、あ」

自分がやってしまったのだろうか。
いやまさか、そんな筈はない。

そう自問自答しながら、佐助は一人戦場を彷徨っていた。
そこかしこに兵士の屍が転がっているが、そんな事を気にする程の余裕が佐助には無かった。それには目もくれずに、体を引きずり先へと歩いていく。
血を流しすぎたのだろう、フラつく体を必死に支えながら一歩、また一歩と足を進めて行く。
もしも立てなくなったら、その時は這いずってでも進もう。そう心に決めて佐助はまた足を動かし始めた。
そうまでするのには理由が有る。

だって、自分はあの人を見つけなければいけないから。
そうしなきゃ死ぬ事だって悔やまれる。

近場に落ちていたあの人の服の切れ端を握りしめてひたすら戦場を進んでいく。
もう前を向く事すら辛くなってきて、うつむきながら無理矢理体を動かしていると突然前方からジャリ、と砂の擦れる音が聞こえて佐助は反射的に顔を上げた。
そしてそのまま凍り付いたかのように動きが止まる。

「あ、ぁ、あぁ………!!」



運命は、かくも残酷なものなのだろうか。
 

突発的に閃いて書いたネタ。基本ダークで、多分その内続きを書くと思われます。。。
たとえ何があろうとこの小説の佐助は受けだZE☆(突然の痛い告白
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